秋冬に適した縮絨ウールを使用した成形ハットを製作しました。
通常の布帛を使った帽子は、生地を型紙に合わせて裁断&縫製しますが、このキャップは縮絨ウールを使用し、型に入れて成形する帽子となります。
製作方法としては、まずウール糸をニット編み機で帽子の形状に編み、その後専用の洗濯機で洗い加工をして、ニットを縮ませフェルト状にします。乾燥させた後、さまざまな型に入れて帽子の形を整えるという手法です。この方法で作られるアイテムとしては、ウールのバスクベレーなどが有名です。
昨今のハットのトレンドとして、天井が丸く、目線が隠れるようなチューリップハットがあげられます。裾広がりのシルエットは古着等と相性が良く、開放的なスタイルが今の気分なのかも知れません。
通常の帽子内側にはスベリ(内側テープ)がつきますが、こちらのハットには表にステッチが出ないよう、また頭に乗せるような被り方を考えて、スベリを付けないで軽く柔らかくシンプルに制作しました。余計な装飾は一切無く、左側に付けたロゴカシメのみ。色も黒のみの展開です。
緩くルーズなシルエットは楽観的ですが、無地の黒ウール生地なのでモードにもハマるメンズ向けのチューリップハットとなっています。
■商品情報
型番 :31-33
素材 :ウール100%
カラー:ブラック
サイズ:フリーサイズ
深さ :約22cm
原産国:日本製