BE POP FOR THE SUMMER 2025
What is WHOPOP?
1980年代初頭に世界中を席巻したMEMPHIS DESIGNを、現代的に再解釈した「WHOPOP」シリーズが入荷しました。
レトロフューチャーなムードに、キッチュでポップな色彩とグラフィック。 懐かしさと新しさが交差する感覚を、オリジナルデザインで現代のシーンへと再構築しています。
自由な曲線やランダムに重ねられた平面、そして大胆なコントラストカラーを組み合わせた80sテイストは、今なお色褪せることのない魅力を放ちます。
"How Memphis Began"
1980年初頭、イタリアのデザイナー、エットレ・ソットサスは、「もっと自由で個性的な表現」を求めて仲間たちと共に「メンフィス・グループ」を結成します。多国籍から成る前衛的なデザイナー集団は、従来の常識を打ち破り、アートやデザインの世界に鮮烈な衝撃を与え、その存在は瞬く間に世界中の注目を集めました。
グループ名の「メンフィス」は、結成の夜に繰り返し流れていたボブ・ディランの楽曲「Stuck Inside of Mobile
with the Memphis Blues Again」にちなんで名付けられました。
"The Impact of Memphis"
それまで黒や茶色を基調とした、無機質で機能主義的な“良いデザイン”が主流だった1970年代。その反動として、1981年のミラノ・サローネで発表されたメンフィス・グループの作品は、「ビビッドな色彩」「大胆な配色」「斬新なフォルム」「魅力的なパターン」など、従来の常識を覆す革新的なデザインで、80年代の世界に大きなムーブメントを巻き起こしました。
まさに新しい時代の幕開けを告げるように、プロダクトデザインの世界は“漫画のような騒動”へと突入していったのです。
"The Influence of Memphis"(
メンフィスデザインは、単なる“奇抜なデザイン集団”ではなく、当時の保守的な「モダンデザイン」に対する
大胆なカウンターでした。その影響は、家具、インテリア、ファッション、グラフィック、建築など多くの分野に広がり、
「表現の自由」や「遊び心」の扉を開いた、まさにカルチャーの転換点と言えます。
例えば、初期のSwatchやFiorucci、MTVのロゴなどにも、その影響を見ることができます。
"The Legacy of Memphis"
メンフィス・グループの作品は「鮮烈で風変わり、装飾的」と評され、メンバー自身もこのムーブメントを「一過性の流行」と捉えていました。ファッションのように終わりを見越していた彼らは、1988年にソットサスの手でグループを解散します。
しかし現在もその影響は色濃く残り、ファッションやグラフィック、インテリア、家具など多くの分野にそのスピリットが受け継がれています。